遺伝子組み換えについてその弐・独占

遺伝子組み換え作物について思うところは沢山あるのですが、今回は、遺伝子組み換え作物の独占性について考えてみました。

遺伝子組み換え作物は、遺伝子組み換え企業によれば、コストを抑え大量に生産することができ、世界の食料を賄えると言われる事があります。しかし、果たして本当なのでしょうか。

そもそも、農業に従事する人というのは世界的にみても、貧困にさらされる可能性が高いのが通常です。食料は人の生活における一番大切な消費であり、農業をしている人は、少なくとも生産している作物は自給自足しています。

さて、遺伝子組み換え作物ですが、これはどの農家でも実施可能な技術ではありません。そして、遺伝子組み換え作物というのは、有機栽培や従来の農業と共存するのが大変困難です。遺伝子組み換え作物に使用される薬品や、遺伝子組み換え作物の花粉などは、従来の農業を困難にします。

つまり、共存が困難というよりも、従来の農業は遺伝子組み換え農業のあるところでは出来ない、つまり栽培において、遺伝子組み換えは一方的に有利であり、従来の農業は潰されてしまうのです。

遺伝子組み換え作物の栽培をした土地では従来の農業は出来なくなります。そうやって、オセロや将棋で駒の置ける場所がなくなっていくように、地球規模で不可逆的に遺伝子組み換え作物ばかりになってしまうのです。

仕事が出来なくなってしまう従来の農業の人は、遺伝子組み換え作物を購入する事は出来るのでしょうか?

そもそも自分のところで生産していた作物も消費しつつ他の作物を購入しながら暮らしていた人が職を失ったとき、安価になっているとはいえ、今まで以上の消費が出来るのでしょうか。

成果物だけ大量に出来ても、それが民主主義的に行き渡るかどうかは別の問題なのです。

この事を考えると遺伝子組み換え作物の問題が、食べた人の健康面だけでなく、世界的な経済の問題であることが分かります。

健康面を心配するのであれば選ばない、買わないで済むことです。しかし、買わざるを得ないにも関わらず食べるものもない、という事態になる可能性のある人も出てくるということを忘れてはなりません。

比較的簡単に行動、選択できる状況にいる人間がいち早く動くのが大切です。

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